【はじめに】
令和8年7月、埼玉県の長瀞射撃場へ新型エアライフルの100mレンジでの試射へ伺って参りました。口径は5.5mm。スロベニアに本社を構えるRTI-Arms社の新型、700mm(28インチ)バレルを搭載したモラスナイパー。ロングレンジを意識した口径5.5mm。今回、佐賀県伊万里市に本社を構える株式会社あくあぐりーん様により輸入された個体を長瀞射撃場さまにて試射をさせていただく機会を頂戴しました。100mレンジでの試射、シャープシューターという呼び名に相応しい小口径のモラスナイパー5.5mm。注目モデルの性能片鱗をご紹介します。
【14発の穴痕】
14個の穴が空いた無造作な標的1枚。長瀞射撃場公式150m用標的です。別の標的にてゼロイン後、初めに4発試射をし、続けて10発連続で試射を継続してみました。スコープのPOAは的の中心です。次に着弾痕をみていきます。
【スラッグを使用】
ペレットおよびスラッグ欧州メジャーの異なるメーカーの5ブランド、10種類のタマを持参。最終的に落ち着いたタマはドイツのH&N、そしてポーランドのARGスラッグス。ともに空気銃用のスラッグです。重量は25gr~29.3gr。今回、レギュレーターは100BARに設定し弾速を920FPS前後で試射に臨みました。30grを超えるタマでも面白そうでしたが、レギュレーター圧は100Bar程度に留めておきたかったため、重量弾は次回機会に試します。
【ハードウェアの高い性能】
同時並行して行っていた別の案件もあったことから、今回は先ずはタマを決めるところまでの作業。バルブ開放量の微調整までには手を付けませんでしたが、今回の試射でMORAスナイパーの弾道を少しだけイメージできるようになりました。ファーストトライ、かつレギュレーター圧の調整にとどまった結果としては、まずまずの出だしだったと思います。当方の射手としての性能は決して高い水準にあるものではなく、このファーストトライ14発の結果は、MORAスナイパーの高い性能によるものです。
【着弾痕の振り返り】
1番から9番までを見てみると、水平方向というよりも、着弾痕が上下に振れていることがわかります。そしてこの後、射撃姿勢を見直します。上下の振れ幅が収まり、水平方向への乱れも改善されてきました。特に最後の5発は(10番から14番)面白く、射撃姿勢とエイムに注意することで更に改善が見込めそうです。ゼロインは現場の100m(*今回はPARDを使用)で整えましたが、設定をもう少し厳しく詰められそうです。
【今回タマは手込め】
ちなみに、タマの装填はマガジンを使用せず、今回の14発は1発ごとに指先でつまんで装填しました。フロントにはテーブルトップ三脚、後方にリアレストを使用。射撃姿勢は1発毎にリセットしています。
【楽しい空気銃】
狩猟向けエアライフルにとって100mはチャレンジングな距離です。今回のこうした結果は、タマとレギュレーター圧、ドウェルタイムの最適設定への更なる興味と関心を掘り下げる足掛かりになるものです。モラスナイパー5.5mmの第一印象は、狙った所へタマを運べる楽しいエアライフル。次回の試射レポートをお楽しみにお待ちください。最近、Xで記事を始めましたのでコチラもどうぞ。
追伸、
100mチャレンジでの着弾痕確認(5.5mm径の穴)は埼玉県所沢市に本社を構える株式会社ビクセン様のスポッティングスコープを使いました。スマホとの組合せは非常に便利です。
