タマのコーティング

2025年3月、ドイツのニュルンベルグで開催されたIWA2025 Outdoor Classicsを訪問した際、スロベニア空気銃メーカーRTI-Arms社のブース真横に位置するZAN Projectilesのブースへ伺って参りました。ZAN Projectiles社のZAN社長(会社名でもありますが、ZANというのはご本人のお名前でした!)からも直接お話を伺うことができ、色々と勉強になりました。

 

【新型スラッグ】

こちらの写真は新型スラッグ。タマにはオレンジ色、黄色のコーティングが施されています。

 

ZAN社長から話を伺うと、このコーティングには理由があるそう。視認性を高めることが先ず一つ、そしてスラッグを覆うコーティングはワキシング効果(射出時におけるバレル内での推進性向上)を意図した仕様とのこと。空気銃用のスラッグは鉛製が多いですが、射撃を繰り返すうち、バレル内に刻まれたライフリング溝に削れた鉛が付着します。この点は多くのシューターの悩み。このコートにより、射出時にバレル溝に固着する鉛の残留物は大きく改善されるとのご説明でした。

 

研究熱心なのはどのメーカーにも共通していますが、特徴的な商品。そして見た目のインパクトは大事です。

 

【IWA2025】

ZAN ProjectilesとRTI-Arms社のモラ。同じスロベニアの出展社同士、ブースも隣同士です。RTI-Arms社のモラを使ったELRの試射など、興味深いお話を両社の社長様から伺うことができました。色々試してみるのも面白そうです。